創業100年、そしてこれからの未来に向かって

2020年8月、うさぎや株式会社は、
おかげさまで創業100周年を迎えることが出来ました。
これもひとえに皆さまからの
長年に渡るご愛顧とご支援の賜物であり、
心から感謝申し上げます。

うさぎやは大正9年（1920年）に
栃木県塩谷郡喜連川町（現さくら市喜連川）で
文具・雑貨を取り扱う小さなお店から始まりました。
翌年には教科書の取次店として本を扱うようになり、
その後、学校教材を中心に外商も行いながら、
地元のお客様にご利用いただくようになりました。

それから長らく、まちの本屋として商売をしておりましたが、
1988年にTSUTAYAと提携し、
複合書店として店舗数を拡大してきました。
取り扱う商材も本や文具だけではなく、
CD/DVD/Blu-ray/GAMEと増え、
様々なモノと情報を通してお客様の生活を
より豊かにするお手伝いをしてまいりました。
更に、タリーズコーヒーとコラボすることで
BOOK&Caféスタイルの店舗づくりを実現し、
居心地の良い空間も一緒に提供してまいりました。

創業から100年、大正・昭和・平成と
3つの時代と共に成長し歩んでまいりましたが、
新たな「令和」という時代を迎え、
2020年にはCOVID-19の世界的な感染拡大により、
経済はもとより、人々の暮らしの面においても
大きな変化の局面を迎えております。

我々の書店業界・レンタル業界はというと、
時代の流れと共に業界売上は減少傾向にあり、
その業態も少しずつ変化を求められてきました。
電子書籍の登場、ネット書店(EC)の台頭、
映像・音楽の配信サービスの進化など、
リアル店舗はその存在価値が問われていると感じております。

そのような困難な時代において、
私たちはお客様にどのような新たな価値を提供できるのか。
それはやはり創業当時から書店として取り扱ってきた
「本」を中心としたサービスであると考えております。

「本」には人類が地球に誕生してからのあらゆる知恵や知識、
または創造してきた文化や物語など、
人としての人生を豊かにする様々なものが詰め込まれています。
本は人を引き付ける力を持っています。
学びがあり、文化があり、出会いがある。
だからこそ「書店」とは無限に広がった世界への扉であると思っております。

私たちはこれから、本（商品）をただ販売するだけではなく、
いかに本を通した体験をお客様に提供できるか、
どのように本を中心に人が集う空間を創り出していけるか。
それを実現していくことが私たちの使命であると考えております。

うさぎやは創業100年という大きな節目を迎えましたが、
これからも決して初心を忘れることなく創業の想いを引き継ぎながらも、
新たなチャレンジをし続けていく企業であり続けたいと思っております。

今後ともどうぞ末永く宜しくお願い申し上げます。